さくらの将棋研究室

ただの将棋好きが将棋のことをダラダラと書くブログです。

詰将棋創作初心者がTwitterで出題するまでの流れ

もしあなたが詰将棋を創作したら誰かに解いてもらいたいと思うかもしれません。

この記事ではTwitter詰将棋を出題するまでの流れを書いていきたいと思います。

 

 

(1) 詰将棋をどうやって作るか?

そもそも「詰将棋ってどうやって作るの?」という人もいるかもしれません。

そういう方は以前私が書いた下記の記事を参考にしてみてください。

sakura-gogogo.hatenablog.com

いきなりすごい詰将棋を作ろうとはせず、とりあえず作ってみることが重要です。

 

(2) 完全作か?

(2-1) 詰将棋のルールを把握する

誰かに出題する前にまず確認しなければならないのは「完全作」かどうかです。

完全作とは簡単に言えば詰将棋のルールを守って作られているかどうかです。

詳しくは下記のサイトを見てください。

suzukou.org

あまり一般には知られていないルールもあり、誰かに出題するのを考えてる人は把握しておく必要があります。

(2-2) 余詰をなくす

創作をしていて最初にぶつかる壁は「余詰をなくす」ことだと思います。

いくら棋力が高い人が確認しても絶対はないので、最終的にはコンピュータで確認するようにしてください。

余詰の有無の確認には「脊尾詰」というフリーソフトが役に立ちます。

panashogi.web.fc2.com

脊尾詰を使えば余詰がないかを簡単に調べることができます。

詳しい設定方法などは下記のサイトに詳しく書かれています。

blog.livedoor.jp

(2-3) 他のルールが守られてるか

余詰がなくなったら他の詰将棋のルール(変長や変同など)が守られてるかを確認します。

これに関しても最終的にコンピュータで確認するようにしてください。

確認には指し将棋用のソフト(Aperyや水匠など)がある程度役立ちます。

ShogiGUIなどで指し将棋用のソフトで検討を行う前に、下図のように創作した詰将棋の盤面を作ります。

f:id:sakura_gogogo:20200507134849p:plain

指し将棋用のソフトは当然ながら詰将棋の検討には対応していないので、創作した詰将棋の配置以外に、必至の状態にした攻め方の玉を追加する必要があります。

但し、指し将棋用のソフトはある程度長い手数の詰みになると発見するのに時間がかかる、あるいは発見できない場合があります。

ソフトによっては不成が生じる詰み手順を読めないものもあり、注意が必要です。

また、盤面を広く使うような詰将棋だと、攻め方に玉を配置しづらくなるのでこの方法は向きません。

創作を続ける気があってお金に余裕がある人は、有料ソフトの「柿木将棋」を購入することをオススメします。

www.vector.co.jp

これ一つで余詰の有無の確認を含めて詰将棋に関する様々な検討ができます。

 

(3) 同一作があるか?

完全作の詰将棋ができたら、もう一つ確認しておくことがあります。

それは「同一作」がないかどうかです。

盗作を疑われれば、あなたの詰将棋作家としての信頼は損なわれます。

同一作の有無については下記のサイトが役立ちます。

www.kukiminsho.com

柿木将棋を持っていないなら、ShogiGUIでBOD形式で局面コピーし、サイトに貼り付ければ検索できます。

このとき、指し将棋用のソフトで検討するために追加した駒を取り除くのを忘れないように注意してください。

世の中の全ての詰将棋がこのデータベースに登録されているわけではないのですが、可能な限り調べておくのが発表する際のマナーです。

もしTwitterで出題した後に同一作の存在を指摘されたら、しっかりその作品の出典を追記するようにしてください。

出典元の書き方は下記のサイトに詳しく書かれています。

www005.upp.so-net.ne.jp

但し、スマホ詰パラなどの専門的な媒体で発表する場合は、同一作が発覚した瞬間にあなたの発表作の価値は失われます。

発表媒体によっては同一作の有無には特に慎重になる必要があります。

少々物騒なことを書きましたが、創作の腕が上がってくると短手数の詰将棋(特に手筋もの)で既発表作と同一になることは結構出てきます。

その辺りの事情は詰将棋作家ならよく実感していることなので、発表後に同一作を指摘されたとしても誠心誠意対応すれば、それほど口うるさく言う人はいないかと思います。

 

(4) Twitterで出題するためのツール

創作した詰将棋の画像を添付してツイートすればいいので、パソコンやスマホを使い慣れている人ならそれほど難しくないでしょう。

ここでは少し見栄えをよくするツールを2つほど紹介したいと思います。

(4-1) Shogipic

Shogipicという局面図を作成するサイトがあります。

shogipic.jp

見やすい局面図を作成できるので個人的に気に入っています。

あと、 ハッシュタグで「#詰将棋」を付けておくと、より多くの人に解いてもらいやすくなります。

余裕があれば後日リプライ欄に作意手順や変化手順などをツイートしておくと親切かもしれません。

(4-2) SHOGI-EXTEND

他にはSHOGI-EXTENDというサイトも便利です。

www.shogi-extend.com

局面図を作成するだけでなく作意手順も入力できるので、ツイートを見た人はリンクをクリックすれば自分の好きなタイミングで答えを知ることができます。

また、自分で駒を動かしながら考えることもできるので、詰将棋を解き慣れてない人の敷居を下げることもできるかもしれません。

 

(5) より良い詰将棋を創作するために

(5-1) 作品の質を上げる

創作に慣れてきたら「もっといい詰将棋を作りたい!」という欲が出てくるかもしれません。

それには様々な詰将棋を鑑賞するのが有効だと思います。

普段解いている詰将棋本を創作する側の視点で考えるだけでも学ぶことは多いと思います。

あとは、詰将棋作家の石川和彦さんが詰パラで連載した講座をまとめたものが無料で公開されており、創作初心者にとても役立ちます。

手筋ごとに様々な詰将棋が紹介されているので、手筋ものの短手数を作りたい人は必見でしょう。

vivafan.com

(5-2) 難易度を調整する

創作に慣れてくると「難しい詰将棋を作りたい!」という欲も出てくるかもしれません。

そういった創作は大いに挑戦すべきですが、将棋をやっている人の中で有段者はごく一部です。

もしTwitterで多くの人に解いてもらうのが目的なら、級位者向けに作った方がいいでしょう。

詰将棋を解きたいと思ってTwitterを見る人は少ないと思うので、少し考えれば解けるくらいの難易度が望ましいと思います(自戒の意味も込めて)。

Twitterで難しい詰将棋を出題して評価してもらうには、プロ棋士の伊藤果先生(@hi1844)のような高い技術と知名度を持ち合わせていないと難しいと思います。

もし難しくて良い詰将棋ができたら、Twitterではなくスマホ詰パラなどの専門的な媒体で発表すべきです。

その方が作品を正当に評価してもらえます。